5分で解ける!化学反応式に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
問題文の条件をもとに、 化学反応式 を書く問題です。
①~④の手順を意識して、化学反応式を立ててみましょう。
①反応物と生成物を両辺に書く
最初のポイントは、 反応物と生成物を書く ことです。
化学反応の前の物質が 「反応物」 です。
化学反応の後の物質が 「生成物」 でしたね。
反応物から考えましょう。
1つ目の反応物は、 「プロパン」 です。
化学式は、 「C3H8」 です。
これは、わかりやすいですよね。
もう1つの反応物は何か、わかりますか?
問題文の「燃焼させる」というところがポイントです。
「燃焼」ということは、プロパンに酸素がくっついて、燃えているということですね。
したがって、もう1つの反応物は、 「酸素」 です。
化学式で表すと、 「O2」 ですね。
次に生成物を考えましょう。
生成物は、 「二酸化炭素」 と 「水」 だとわかっています。
あとは、これらを化学式で表しましょう。
二酸化炭素は 「CO2」 、水は 「H2O」 ですね。
反応物を左側に、生成物を右側に書きましょう。
C3H8+O2→CO2+H2O
②1つの物質の係数を1と定める
次に、 注目する物質 を決めます。
Oは3つの物質に含まれていて、ややこしそうですね。
今回は、 「C3H8」の係数を「1」 としましょう。
1 C3H8+O2→CO2+H2O
③原子の数を合わせる
次に、 両辺の原子の数 に注目します。
まずは、 「C」 です。
Cは左辺には3個ありますね。
そのため、右辺にもCが3個なければいけません。
右辺でCが含まれているのは、CO2ですね。
Cを3つにするために、 CO2の係数を「3」 としましょう。
次に、 「H」 です。
Hは左辺には、8個あります。
よって、右辺にもHは8個なければいけません。
Hを8つにするために、 H2Oの係数を「4」 としましょう。
最後に、 「O」 に注目します。
Oが含まれているのは、「O2」・「CO2」・「H2O」の3つです。
この中で、係数が決まっているのは、「CO2」・「H2O」の2つですね。
係数がわからない「O2」は置いておいて、「CO2」・「H2O」から考えましょう。
「3CO2」の中には、3×2=6個のOがあります。
「4H2O」の中には、4×1=4個のOがあります。
よって、右辺全体では、6+4=10個のOがあるということになります。
ということは、左辺にも10個のOがあることになります。
「O2」の中には、2個のOが含まれていますよね。
10÷2=5より、 「O2」の係数は「5」 です。
というわけで、次のような式になります。
1C3H8+ 5 O2→ 3 CO2+ 4 H2O
④係数の1を省略する
最後に、 係数の「1」を省略 します。
C3H8+5O2→3CO2+4H2O
これで化学反応式の完成です。
どのようにして化学反応式を立てることができるのか、きちんと復習しておきましょう。
練習問題を解いていきましょう。