高校化学基礎
5分でわかる!イオン反応式とは

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この動画の要点まとめ
ポイント
イオン反応式
これでわかる!
ポイントの解説授業

これまで、化学反応式について学習してきましたね。
化学反応式では物質に注目して、式を立てました。
今度は、イオンに注目した表し方について、学んでいきましょう。
「イオン反応式」とは、反応に関与するイオンをイオン式で表した反応式

さて、今回イメージするのは、 硝酸銀(AgNO3)と塩化ナトリウム(NaCl)の反応 です。
この反応については、初めて聞く人も多いかもしれません。
この反応は、沈殿を生じるものとして有名です。
化学反応式で表してみましょう。

AgNO3+NaCl→AgCl+NaNO3

今回のポイントは イオン です。
化学反応式を イオン式 で表してみましょう。

Ag++NO3-+Na++Cl-→AgCl+Na++NO3-

このときに注意して欲しいのが、「AgCl」です。
AgClは水に溶けにくく、沈殿となります。
そのため、 AgClは水溶液中でイオンにならない わけです。

次に、両辺のイオンを比べてみましょう。
どちらにも含まれているイオンがありますね。
NO3-とNa+の2つです。
この2つのイオンは、 反応に関与していない ということになります。

反応がわかりやすくなるように、 NO3-とNa+を省略 しましょう。
すると、次のような式ができます。

Ag++Cl-→AgCl

この式は、 反応に関与するイオンをイオン式で表したもの です。
このような反応式を、 「イオン反応式」 といいます。

今回のテーマは、「イオン反応式」です。