高校化学基礎
5分で解ける!物質の変化(テスト7、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
一緒に解いてみよう
演習1
解説
これでわかる!
問題の解説授業
水素イオンの物質量=水酸化物イオンの物質量
演習1は、中和に関する計算問題です。
今回は、酢酸と水酸化ナトリウムの中和ですね。
みなさんは、「中和の計算」と聞くと、何を思い浮かべますか?
acV/1000=a’c’V’/1000 という公式を思い出した人が多いのではないでしょうか?
しかし、この問題には、濃度や体積が登場しませんね。
それでは、この公式は使えないのでしょうか?
確かに公式そのものは使えませんが、考え方は同じ です。
この公式は、酸と塩基について、ある量に注目したものでした。
式で表すと次のようになります。
H+の物質量=OH-の物質量
今回は、この考え方を利用してみましょう。
それでは、それぞれの物質量を考えて見ましょう。
まずは、 H+の物質量 です。
CH3COOHの物質量は、0.20molと与えられています。
CH3COOHは 1価の酸 なので、H+の物質量も 0.20mol となります。
次に、 OH-の物質量 です。
この問題は、Ca(OH)2の質量を求める問題でしたね。
Ca(OH)2の質量をx gとしましょう。
Ca(OH)2の式量は74とわかっていますね。
Ca(OH)2の物質量は、x/74となります。
それでは、OH-の物質量もx/74でいいでしょうか?
それは間違いです。
OH-は、 2価の塩基 だからですね。
OH-の物質量は、 x/74×2 となります。
ここまで来たら、次の式に代入しましょう。
H+の物質量=OH-の物質量
0.20=x/74×2
x=7.4
よって、答えは、 7.4g となります。
今回は、確認テストです。
実際に練習問題を解きながら、これまでの内容を復習しましょう。