高校化学
5分でわかる!分子間力とは
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分子間力
これでわかる!
ポイントの解説授業
「分子間力」とは、分子間にはたらく弱い引力
普段は意識していないかもしれませんが、私たちの身のまわりの物質は、互いに引かれ合っています。
たとえば、私たちと地球の間にも力がはたらいています。
実は、重力というのは、地球が私たちを引っ張る力のことだったのですね。
これと同じように、分子と分子も互いに引かれ合っています。
このとき、 分子間にはたらく弱い引力 のことを、 分子間力 と呼びます。
まずは、分子間力という言葉を押さえましょう。
分子間力には、水素結合による力とファンデルワールス力の2種類がある
分子間力は、大きく2つに分けられています。
1つ目は、 水素結合 によって生じる力です。
こちらについては、後で詳しく説明していきます。
2つ目は、 ファンデルワールス力 というものです。
極性分子の間にはたらく静電気的な引力や、すべての分子間にはたらく引力などをまとめて、ファンデルワールス力というのです。
分子の種類などにかかわらず、 全ての分子間にはたらく というわけですね。
質量 大→分子間力 大、極性分子→分子間力 大
次に、 分子間力の大きさ に注目します。
分子間力の強さを決める要素は2つあります。
1つは 分子の質量 です。
質量が大きければ大きいほど、分子間力が強い と言えます。
これは、質量の大きい惑星ほど重力が強いのと同じですね。
もう1つは、 極性の有無 です。
極性分子とは、分子内で電気的な偏りがある分子のことでしたね。
極性分子 は、無極性分子にくらべて、 分子間力が強い 傾向があります。
電気によって、通常よりも強く引きつけられるイメージですね。
以上、分子間力に関する言葉を整理しておきましょう。
今回のテーマは、「分子間力」です。