高校化学
5分でわかる!気体の分子量測定の計算
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この動画の要点まとめ
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気体の分子量測定の計算
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、気体の分子量を測定する方法について紹介しました。
丸底フラスコに試料をいれ、気体にすることで 気体の状態方程式 を使うことができましたね。
今回は、計算にチャレンジして、分子量を求めてみましょう。
分子量測定の問題では、気体の状態方程式PV=nRT
まずは、問題文の意味を理解しましょう。
今回、分子量を求めるのは、液体Xです。
1Lのフラスコに液体Xが入っており、97℃に温めて完全に蒸発させました。
その後、0℃まで冷却すると、 1.4g のXが残っていました。
さて、この問題は、気体の分子量を求める問題です。
気体の分子量を求めるときには、 気体の状態方程式 を使うのでしたね。
PV=nRT
しかし、 この式の中には、分子量を表す文字はありません。
そこで注目するのは、 物質量n です。
求めるXの分子量をMとすると、1.4gのXの物質量は 1.4/M mol となります。
この物質量のXが、 1Lの体積を占めていた ということですね。
情報を整理すると、次のようになります。
P=1.0×105Pa
V=1L
n=1.4/M mol
R=8.3×103 Pa・L/(K・mol)
T=97℃+273=370K
この情報を、気体の状態方程式に当てはめましょう。
1.0×105×1=(1.4/M)×8.3×103×370
M=42.994
≒43
よって、答えは、 43 となります。
この方法で分子量を測定するときには、 必ず気体の状態方程式を使う ことを押さえておきましょう。
今回のテーマは、「気体の分子量測定の計算」です。