高校化学
5分でわかる!ドルトンの分圧の法則
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この動画の要点まとめ
ポイント
ドルトンの分圧の法則
これでわかる!
ポイントの解説授業
皆さんは、気体の圧力・体積・温度などの関係について学習してきましたね。
それは、1種類の気体の変化を表したものでした。
それでは、 2種類の気体が混ざり合った場合 には、どのようになるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
ドルトンの分圧の法則は、P=PA+PB
気体Aが入った容器と気体Bが入った容器を用意します。
気体Aと気体Bを混ぜ合わせると、次の図のようになります。
さて、この場合、圧力がどのようになるかが問題です。
それぞれの情報を文字で表しましょう。
まずは、 気体A です。
圧力をPA、物質量をnAとしましょう。
気体の状態方程式は、次のようになります。
PAV=nART
同じように、 気体B を表しましょう。
圧力をPB、物質量をnBとしましょう。
PBV=nBRT
最後に、混合気体の圧力Pを求めます。
物質量は、nAとnBを足し合わせたものなので、nA+nBとなります。
PV=(nA+nB)RT
さて、これで準備が整いました。
PAV=nART
PBV=nBRT
PV=(nA+nB)RT
1つ目・2つ目の式の右辺を足すと、3つ目の式の右辺になります。
ということは、左辺も同じですね。
PとPA、PBの関係は、次のようになっています。
P=PA+PB
気体Aには分銅1つ分、気体Bには分銅2つ分の圧力がかかっています。
この2つを混合すると、1+2=3つ分の圧力がかかるというわけです。
この法則を、 「ドルトンの分圧の法則」 といいます。
混合する前の圧力は分圧、混合した後の圧力は全圧
ちなみに、このときのPを、 全圧 といいます。
全体の圧力というようなイメージですね。
それに対して、PAとPBを、 分圧 といいます。
分けたときの圧力というようなイメージですね。
「全圧P=分圧PA+分圧PB」 という関係を押さえておきましょう。
今回のテーマは、「ドルトンの分圧の法則」です。