高校化学
5分で解ける!水上置換と蒸気圧に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
これでわかる!
練習の解説授業
練習問題は、水上置換に関する計算問題です。
最初に問題の内容を読みとっていきます。
この問題では、水上置換で水素を集めています。
発生した水素の物質量を求める問題なので、水素について 気体の状態方程式 を立てていきましょう。
そのためには、 水素の圧力 を求める必要があります。
ただし、試験管の中の気体は、水素と水蒸気の混合気体になっています。
この点に注意して、 水素の分圧 を求めましょう。
ドルトンの分圧の法則は、P=PA+PB
分圧という言葉が出てきたら、 ドルトンの分圧の法則 を思い出しましょう。
P=PA+PB
今回の問題の場合は、次のようになります。
P=PH2O+PH2
この式の意味は、 「全圧Pが分圧PH2O+分圧PH2に等しい」 ということです。
そして、全圧Pは、大気圧とつりあっています。
整理すると、次のようになります。
P=1.038×105Pa
PH2O=3.6×103Pa
PH2=1.038×105-3.6×103=1.002×105
よって、水素の分圧は、 1.002×105Pa となります。
気体の状態方程式は、PV=nRT
あとは、水素について、気体の状態方程式を立てましょう。
代入する式は次の通りです。
PV=nRT
情報を整理しましょう。
P=1.002×105Pa
V=830mL=0.83L
n=n mol
R=8.3×103Pa・L/(K・mol)
T=300K
あとは、この数値を式に代入しましょう。
1.002×105×8.3=n×8.3×103×300
n≒3.3×10-2
よって、答えは、 3.3×10-2mol となります。
では、練習問題を解いていきましょう。