高校化学
5分でわかる!実在気体と分子の体積
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この動画の要点まとめ
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実在気体と分子の体積
これでわかる!
ポイントの解説授業
私たちが実験で扱う「実在気体」、計算問題で仮定する「理想気体」
みなさんは以前、分子の熱運動について学習しましたね。
気体の分子は、自由に運動しています。
つまり、私たちが実験などで扱う気体の体積や圧力などを正確に求めるときには、とても複雑な計算をする必要があるのです。
このように、実際に存在している気体のことを、 「実在気体」 といいます。
しかし、高校の化学で、それだけ複雑な計算をするのは大変です。
そこで、わかりやすい気体をイメージすることに決めました。
この気体を、 「理想気体」 といいます。
理想気体においては、すべての温度・圧力で状態方程式が成り立つことになっています。
ですから、簡単に計算することができるのですね。
今回は、理想気体と実在気体の違いについて、学習していきましょう。
実在気体には分子の体積がある、理想気体には分子の体積がない
まず、注目するのは、 体積 です。
実在気体においては、 分子自体にも当然体積がある と考えられます。
ですから、分子の体積の分だけ、体積が大きくなることになります。
一方、理想気体においては、 分子自体の体積がない と考えます。
そのため、気体の状態方程式が成り立ち、計算がシンプルになるわけですね。
実在気体には分子の体積がある 、 理想気体には分子の体積がない と覚えておきましょう。
今回のテーマは、「実在気体と分子の体積」です。