高校化学
5分で解ける!水和水を含む結晶・質量モル濃度に関する問題
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解説
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練習の解説授業
硫酸銅の飽和水溶液を冷却して、硫酸銅五水和物を析出させていますね。
水和物の再結晶の問題も、溶液・溶質の変化に注目
この問題は、水和物の再結晶に関するものですね。
このような場合も、変化前や変化後について、 溶液の質量:溶質の質量 を考えましょう。
まず、60℃の飽和水溶液に溶けている硫酸銅の質量を求めます。
60℃での硫酸銅の溶解度は40です。
つまり、140gの硫酸銅水溶液には、40gの硫酸銅が溶けていることになります。
このことから、420g中に溶けている硫酸銅は、次の通りです。
420g×40g/140g=120g
この水溶液には、 120gの硫酸銅が溶けている わけです。
2つの比例式を立てて、イコールで結ぶ
この状態の水溶液を、60℃から20℃に冷やしていきます。
硫酸銅五水和物の析出量を x g とすると、そのうちの硫酸銅の質量はx×160/250です。
よって、溶液の質量と溶質の質量の関係は、次のようになります。
溶液の質量:溶質の質量=(420-x):(120-x×160/250) …①
次に、20℃における飽和水溶液に注目します。
20℃での硫酸銅の溶解度は20です。
つまり、120gの溶液には、20gの溶質が溶けていることになります。
溶液の質量:溶質の質量=120:20 …②
①と②をイコールでつなぐと、次の式が得られます。
(420-x):(120-x×160/250)=120:20
x≒106
よって、答えは、 106g となります。
練習問題を解いていきましょう。