高校化学
5分でわかる!凝固点降下とは
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この動画の要点まとめ
ポイント
凝固点降下と冷却曲線
これでわかる!
ポイントの解説授業
少し難しい言葉なので、わかりやすい例から確認しておきましょう。
冬の雪道 をイメージしてください。
雪道では雪が溶けて水になり、それが凍ってしまうことがあります。
アイスバーンという現象ですね。
車道が凍ってしまうと、滑りやすくなるので非常に危険ですよね。
そのため、塩化カルシウムなどが含まれた 凍結防止剤 を使っていることがあります。
凍結防止剤は、 凝固点を0℃よりも低くして、凍りにくくしている のです。
今回は、この仕組みを学習していきましょう。
溶液の凝固点は、純溶媒の凝固点よりも低くなる(凝固点降下)
次の図を見てください。
純溶媒と溶液が用意されています。
その中に、凝固した溶媒が入っていますね。
まず、左の 純溶媒 を見てみましょう。
純溶媒では、溶媒分子が固体になったり、液体になったりと活発に動いています。
それに対して、右の 溶液 の場合はどうでしょうか?
純溶媒のときよりも、溶媒の動きは穏やかですよね。
溶質分子が溶媒分子の動きを邪魔するというようなイメージです。
その結果、通常よりも凝固点を下げないと、凝固しなくなります。
つまり、 溶液の凝固点は、純溶媒の凝固点よりも低くなる わけです。
この現象を、 凝固点降下 といいます。
また、溶液と純溶媒の凝固点の差( ⊿tf )を、 凝固点降下度 といいます。
今回のテーマは、「凝固点降下」です。