高校化学
5分でわかる!浸透圧とは
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この動画の要点まとめ
ポイント
浸透圧
これでわかる!
ポイントの解説授業
少し身近な例から考えてみましょう。
みなさんは きゅうりのぬか漬け を食べたことがありますか?
採りたてのきゅうりと比べると、しなびたように見えますよね。
これは、きゅうりの中の 水分 が、外に流出してしまったからです。
この現象を化学的に説明するにはどうすればよいのか、見ていきましょう。
半透膜とは、溶液の一部の成分だけを通す膜
次のような実験装置を用意しました。
U字管の 左には水溶液、右には純水 が入っていますね。
2つの液体の間には、膜がついています。
溶質分子はこの膜を通れませんが、溶媒である水分子は通ることができます。
このような膜を 半透膜 といいます。
浸透とは、半透膜を通り、溶媒分子が水溶液中に移動する現象
さて、準備は完了です。
この状態でしばらく放置すると、分子の移動が起こります。
溶媒分子は半透膜を通って移動 します。
しかし、溶質分子は通りぬけることができません。
すると、溶媒分子はどんどん左側に移動し、水溶液を薄めることになります。
この現象を、 浸透 といいます。
すると、左側の分子が増えてくるので、次の図のように、 液面の差 ができてしまうのです。
浸透圧とは、溶媒分子が半透膜を通って浸透しようとする圧力
このとき、 溶媒分子が半透膜を通って浸透しようとする圧力 のことを、 浸透圧 といいます。
イメージとしては、図の右のようになります。
左の水溶液に圧力を加えて、強引に左右の液面を揃えます。
このときに必要な圧力が、 浸透圧と一致 しているわけです。
今回のテーマは、「浸透圧」です。