高校化学
5分でわかる!コロイド溶液とは
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この動画の要点まとめ
ポイント
コロイド溶液
これでわかる!
ポイントの解説授業
身近な例から考えていきましょう。
みなさんは、 牛乳 がなぜ白いか知っていますか?
実は、牛乳はとても濁った液体なのです。
試しに牛乳を一滴水に垂らしてみると、白い濁りが広がっていくのがわかります。
今回は、このような物質について詳しく見ていきます。
色々な粒子が混ざった溶液は、ろ紙・半透膜で分離できる
次の図のような、モデルをイメージしましょう。
ある容器の中を、仕切りを使って3つに区切っています。
右側には ろ紙 、左には 半透膜 がありますね。
今、図の右の部屋に液状の物質を入れました。
すると、中央の部屋、左の部屋へと流れていきます。
そのときの様子について、詳しく見ていきましょう。
今、右の部屋には、3種類の粒子があります。
大きい粒子・中くらいの粒子・小さい粒子 の3つですね。
これらのうち、大きい粒子はろ紙を通り抜けられません。
しかし、中くらいの粒子と小さい粒子は、ろ紙を通り抜けます。
すると、中央の部屋には、 中くらいの粒子と小さい粒子 があることになります。
次に、中くらいの粒子は、半透膜を通りぬけることはできません。
しかし、小さい粒子は、半透膜を通り抜けます。
よって、左の部屋には、 小さい粒子だけ があることになります。
コロイド粒子とは直径1~数百nm程度の粒子、コロイド溶液とはコロイド粒子が液体中に分散した溶液
このとき、中央に残った粒子の大きさは、 直径1~数百nm程度の粒子 です。
この粒子のことを、 コロイド粒子 といいます。
さらに、コロイド粒子が液体中に分散した溶液を、 コロイド溶液 といいます。
ちなみに、小さい粒子は 分散媒 、中くらいの粒子は 分散質 と呼ばれます。
きちんと用語を整理しておきましょう。
今回のテーマは、「コロイド溶液」です。