5分でわかる!チンダル現象とブラウン運動
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この動画の要点まとめ
ポイント
みなさんは、前回、 コロイド という物質を学びましたね。
今回は、コロイドの性質について学習していきます。
最初に簡単なイメージを紹介しておきます。
みなさんは、 木漏れ日 という言葉を聞いたことはありますか?
霧の立ち込める中に日光が射すと、光の筋が見えますよね。
これは水蒸気の粒子に光が反射することで、私達の目には筋のように見えるのです。
これと同じような現象がコロイドにも起こるのです。
コロイドの性質について、詳しく見ていきましょう。
チンダル現象とは、光の進路が明るく輝く現象
図には、2種類の液体があります。
左にあるのは、 真の溶液 です。
真の溶液という言葉は、あまり聞きなじみがありませんね。
真の溶液とは、塩化ナトリウム水溶液のように、透明な液体のことです。
右にあるのは、 コロイド溶液 です。
真の溶液に比べて、粒が大きいのがわかりますね。
今、この2つの溶液に光を当てました。
どのような違いが表れるでしょうか?
まず、真の溶液については、光が通り抜けてしまいます。
そのため、特に変化はありません。
それに対して、コロイド溶液に光を当てると、粒子に光が当たります。
すると、 光は色々な方向に散乱されて、光の進路が明るく輝きます。
この現象のことを、 チンダル現象 といいます。
ブラウン運動とは、コロイド粒子が不規則に動く現象
もう一つ、コロイドの性質を紹介しておきます。
図には、コロイド粒子の動きが示されています。
コロイド粒子は、 とても不規則な運動 をしていますね。
どうして、このような動きが起こるのでしょうか?
少し拡大してみましょう。
実は、コロイド粒子が動くきっかけになっていたのは、 溶媒分子 なのです。
溶媒分子がコロイド粒子にぶつかることによって、コロイド粒子は不規則な動きをしているのです。
この現象のことを、 ブラウン運動 といいます。
チンダル現象とブラウン運動について説明できるようにしておきましょう。
今回のテーマは、「チンダル現象とブラウン運動」です。