高校化学
5分でわかる!NaCl型結晶の構造
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この動画の要点まとめ
ポイント
NaCl型結晶の構造
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、 塩化セシウム(CsCl)型結晶格子 について、構造を学習してきましたね。
今回は、 塩化ナトリウム(NaCl)型結晶格子 というイオン結晶を紹介していきます。
NaCl型結晶格子の構造は、次のようになっています。
この単位格子の中には、灰色の大きなイオンと白色の小さなイオンがありますね。
大きなイオンが Cl- 、小さなイオンが Na+ です。
この結晶格子がどんな性質を持つのか、詳しく見ていきましょう。
NaCl型結晶は、Cl-4個、Na+4個
まずは格子内のイオンの数を確認します。
大きな Cl- を数えましょう。
Cl-だけに注目すると、面心立方格子と同じ配置になっていますよね。
面心立方格子は「めん し 」で、4個の球が入っているのでした。
よって、Cl-は 4個 です。
次は、小さな Na+ の数です。
少しイメージを膨らませましょう。
単位格子を横に2つ並べ、左右から半分ずつ切り落としてみます。
Na+も面心立方格子と同じ配置になっているのがわかります。
よって、Na+は 4個 です。
NaCl型結晶の配位数は6
最後に、配位数も確認しておきます。
単位格子の中心にあるNa+に注目しましょう。
このイオンには、いくつのイオンが接しているでしょうか?
上下左右前後のCl-と接しています。
よって、配位数は、 6 です。
今回のテーマは、「NaCl型結晶格子」です。