高校化学
5分でわかる!反応熱と熱の単位
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
反応熱と熱の単位
これでわかる!
ポイントの解説授業
みなさんは、 熱 と聞いて何を思い出すでしょうか?
料理をするときに、ガスコンロを使ったことがある人は多いと思います。
この場合、プロパンという物質を含むガスを燃焼させ、発生した熱で料理を行っているのです。
今回は、熱が発生または吸収されるしくみ に注目していきましょう。
反応熱とは、化学反応に伴って発生または吸収される熱量
先ほどの例では、プロパンが酸素と結びつき、炎を出して燃えます。
その結果、二酸化炭素と水ができることになるのです。
これはまさに、 化学反応 ですね。
この関係を表すと、次のようになります。
プロパン+酸素⇒二酸化炭素+水
化学反応式のところで学習したように、変化前の物質を 反応物 、変化後の物質を 生成物 といいましたよね。
これを図でわかりやすく表すと、次のようになります。
左にあるのが反応物、右にあるのが生成物ですね。
そして、今回特に重要なのは、図の中央にある 反応熱 です。
反応熱とは、 化学反応に伴って発生または吸収される熱量 のことを指します。
プロパンの燃焼の場合は熱が発生しましたが、反応の種類によっては熱が吸収されることもあるのです。
化学の熱量計算ではJ(ジュール)を使う
反応熱に関連して、 熱の単位 についても学習しておきましょう。
熱の単位として有名なのは、cal(カロリー) です。
みなさんも聞いたことがあるのではないですか?
1calは1gの水の温度を1K上昇させるのに必要なエネルギーのことをいいます。
それに対して、今回紹介するのは、 J(ジュール) という単位です。
calとJの間には、 1cal=4.18J という関係があります。
また、 1000J=1kJ という関係も成り立ちます。
化学の計算では、calよりも JやkJの方がよく用いられる ことになります。
きちんと単位を換算できるようにしておきましょう。
今回のテーマは、「反応熱」です。