高校化学
5分でわかる!熱化学方程式がもつ意味
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
熱化学方程式がもつ意味
これでわかる!
ポイントの解説授業
熱化学方程式では、両辺がもつエネルギーの量が等しい
みなさんは、熱化学方程式の作り方について学習してきました。
作った熱化学方程式がどのような意味をもつのか、詳しく見ていきましょう。
ヒントは、 「方程式」 という名前と、両辺を結ぶ 「等号」 です。
実は、熱化学方程式は、 両辺でエネルギーの量が等しい ということを表しています。
今回は、水素の燃焼を例に、考えていきましょう。
水素が燃焼すると、水ができて、286kJの発熱があります。
それを表したのが、次の熱化学方程式です。
エネルギーの総量は反応の前後で変化しない
さぁ、この式はどのような意味をもつのでしょうか?
水素1molと酸素0.5molが反応したとすると、液体の水1molが生じます。
そして、286kJの熱が放出されます。
ここまではみなさんもわかりますよね。
このとき、左辺がもつエネルギーは、次のようになります。
1molの水素(気)がもつエネルギー + 0.5molの酸素(気)がもつエネルギー
それに対して、右辺がもつエネルギーは、次のようになります。
1molの水(液)のもつエネルギー + 286kJ
そして、この両辺が 等号 で結ばれていますよね。
ということは、熱化学方程式においては、 両辺のエネルギーが等しくなっている わけです。
このように、化学反応で物質の変化が起こっても、 エネルギーの総量は反応の前後で変化しません。
このことをしっかりと覚えておきましょう。
今回のテーマは、「熱化学方程式がもつ意味」です。