今回のテーマは、「熱量と比熱」です。

みなさんはこれまで、さまざまな熱について学習してきましたね。
燃焼熱・生成熱・溶解熱・中和熱などがありました。
ここで気になるのが、どのようにして熱を測定しているのかです。
今回は、 熱量の測定方法 について学習していきましょう。

反応熱Qを求めるときには、まず、式を覚えることが重要です。

　 Q=mct
　 Q：熱量〔J〕
　 m：物質の質量〔g〕
　 c：比熱〔J/(g・K)〕
　 t：温度変化〔K〕

語呂合わせとしては、「熱(Q)はム(m)ク(c)ッと(t)出る」 と覚えておきましょう。

さて、この中で聞きなじみがないのは、 比熱 ではないでしょうか。
比熱とは、 質量1gの物質の温度を1K上げるのに必要な熱量 のことで、単位は J/(g・K) です。
ただし、比熱は問題文で与えられることが多いので、それほど気にしなくても構いません。

まずは、Q=mct の式を覚え、次に実際の計算練習をしていきましょう。