高校化学
5分でわかる!結合エネルギーの利用
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この動画の要点まとめ
ポイント
結合エネルギーの利用
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、結合エネルギーの意味について学習しましたね。
実は、この 結合エネルギーを利用して、反応熱を求めることができる のです。
実際に問題を解いてみましょう。
結合エネルギーから反応熱を求めることができる
まずは、問題の意味を理解していきましょう。
水素と塩素から塩化水素ができる反応について、その反応熱が問われています。
ヒントとして与えられているのが、①~③の熱化学方程式ですね。
まず、①~③の意味を考えましょう。
①は、水素分子から水素原子になっています。
②は、塩素分子から塩素原子になっています。
③は、塩化水素分子が塩素原子と水素原子に分かれています。
つまり、どの場合も、分子の共有結合が切断されて、原子に分解されているわけです。
ということは、そのときに 吸収されている熱量が結合エネルギー ということになります。
したがって、結合エネルギーは、 H-Hが432kJ 、 Cl-Clは239kJ 、 H-Clは428kJ となります。
あとは、不要な物質を消去するように、式を足し引きしましょう。
この場合、 ①+②-2×③ とすれば、いいですね。
Q=-432-239+428×2
= 185
したがって、答えは、 185kJ となります。
結合エネルギーから反応熱を求める方法を覚えておきましょう。
今回のテーマは、「結合エネルギーの利用」です。