5分でわかる!陽極における反応①
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この動画の要点まとめ
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電気分解においては、2つの電極に名前がついていました。
まず、電源のプラス極につながれた方が「陽極」でした。
それに対して、マイナス極につながれた方が「陰極」です。
前回は、陰極の反応について学習しましたね。
次に、 陽極の反応 を見ていきます。
陽極は、電源に向けて電子を供給する必要があります。
その電子はどこからくるのか、考えていきましょう。
陽極がC,Pt,Auであり、水溶液中にハロゲン化物イオンが存在すると、ハロゲンの単体が発生
まず、次の図を見てください。
陽極には、 白金Pt が使われています。
この電極を使って、 塩化銅水溶液CuCl2 を電気分解しています。
この水溶液を電気分解すると、右側にある陽極ではどのような反応が起こるでしょうか?
この水溶液中には、 塩化物イオンCl- があります。
「-」とついているからには、電子を余分にもっていることがわかりますね。
このイオンから電子を奪いましょう。
すると、 塩素Cl2が発生 することになります。
この内容をまとめると、次のようになります。
陽極がC,Pt,Auが電極の時、水溶液中にハロゲン化物イオンが存在すると、ハロゲンの単体が発生する のです。
陽極がC,Pt,Auであり、水溶液中にハロゲン化物イオンを含まないとき、酸素が発生
次に、もうひとつのパターンを見てみましょう。
電極は先ほどと同じ 白金Pt です。
水溶液が 水酸化ナトリウム水溶液NaOHaq に変わっていますね。
この場合、どのようにして電子を得ることができるでしょうか?
注目するのは、水溶液中にある 水酸化物イオンOH- です。
水酸化物イオンはO2-とH+からできています。
電子を持っているO2-の電子が、陽極に奪われるわけです。
すると、 酸素O2が発生 します。
以上の内容をまとめると、次のようになります。
陽極がC,Pt,Auであり、水溶液中にハロゲン化物イオンを含まないとき、酸素が発生する ことになります。
陽極が反応しにくいとき、ハロゲンの単体か酸素が発生
今回は、 陽極が反応しにくい場合 について、2つのパターンを学習しました。
ハロゲン化物イオンが含まれていれば ハロゲンの単体 、そうでなければ 酸素 が発生することを押さえておきましょう。
今回のテーマは、「陽極における反応①」です。