高校化学
5分でわかる!陽極における反応②
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この動画の要点まとめ
ポイント
陽極における反応②
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回から、電気分解の 陽極における反応 を学習しています。
これまでは、酸と反応しにくい白金Ptを電極に使っていましたね。
C,Pt,Auの場合 は、陽極が水溶液中のイオンから電子を奪うことになりました。
ハロゲン化物イオンが含まれていれば ハロゲン 、そうでなければ 酸素 が発生するのでしたね。
今回は、 陽極がC,Pt,Au以外の場合 を考えていきます。
陽極がC,Pt,Au以外の場合、金属が溶け出す
次の図を見て下さい。
電極が C,Pt,AuではなくCu になっていますね。
水溶液は 硫酸銅水溶液CuSO4aq です。
この場合、電子はどこからやってくるのでしょうか?
実は、陰極のCuが溶けて 銅イオンCu2+ になることで、電子を放出するのです。
その反応は、次のように表されます。
Cu→Cu2++2e-
硫酸イオンSO42-や硝酸イオンNO3-は電気分解に関与しない
ちなみに、水溶液中には、硫酸イオンSO42-が陰イオンとして存在しています。
この硫酸イオンから電子を奪うこともできそうですが、そうはいきません。
電気分解のルールとして、 硫酸イオンSO42-や硝酸イオンNO3-は電気分解に関与しない というものがあります。
このポイントを覚えておくと、反応する物質を考えるのが楽になります。
以上の内容をまとめると、次のようになります。
陽極がC,Pt,Au以外の場合、金属が溶け出す ことになります。
今回と前回で学習したように、陽極における反応は3パターンあります。
きちんと整理しておきましょう。
今回のテーマは、「陽極における反応②」です。