高校化学
5分でわかる!ファラデーの法則と計算Ⅰ
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この動画の要点まとめ
ポイント
ファラデーの法則と計算Ⅰ
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、ファラデーの法則とファラデー定数について学習してきましたね。
この2つを使って、電気分解における計算問題を解いていきましょう。
電気分解の計算においては、電子の物質量に注目
それでは、実際に問題を解いていきましょう。
白金を電極に使い、硝酸銀水溶液AgNO3を電気分解します。
すると、陰極にAgが析出しました。
このときの電気量を求める問題ですね。
最初にどこに注目すればよいかわかりますか?
電気分解においては、 電子の物質量 がポイントでした。
そして、問題文より、析出した Ag の情報が与えられていますね。
この2つの関係を表すのは、 陰極の反応式 です。
Ag++e-→Ag
この反応式より、 電子1molで銀1molが生じる とわかります。
銀の原子量は108、今回発生した銀は21.6gです。
電子の物質量:銀の質量=1mol:108g= 0.2mol :21.6g
つまり、 0.2molの電子 が流れているわけです。
ファラデー定数とは、電子1molあたりの電気量
次に、 電子の物質量 を 電気量 に変換します。
このときに使うのは、 ファラデー定数 です。
ファラデー定数は、問題文で与えられていますね。
F=9.65×104C/mol
=96500C/mol
ファラデー定数とは、電子1molあたりの電気量のことでした。
つまり、 電子1molは96500Cの電気量をもっている わけです。
これを利用すると、電子0.2molがもっている電気量を求めることができますね。
1mol:96500C=0.2mol: 19300C
よって、答えは、 19300C となります。
今回のテーマは、「ファラデーの法則と計算Ⅰ」です。