今回は確認テストです。
実際に問題を解きながら、これまでの内容を復習していきましょう。

演習１は、 電気分解に関する計算問題 です。
問題文では、流した電流と時間がわかっています。
これを利用して、 流れた電子の物質量 を求めましょう。

まずは、 電気量 を求めます。
電気量の求め方を覚えていますか？
次の式でしたね。
　 電気量〔C〕=電流〔A〕×時間〔s〕

求める電気量をQとすると、
　Q=20.0A×1930s
　= 38600C
よって、電気量は 38600C です。

次に、 電気量 を 電子の物質量 に変換します。
このときに使うのは、 ファラデー定数 です。
ファラデー定数は、問題文で与えられていますね。
　F=9.65×10⁴C/mol
　=96500C/mol

さて、ファラデー定数とは、電子1molあたりの電気量のことでした。
つまり、 電子1molは96500Cの電気量をもっている わけです。
これを利用すると、次のような式を立てることができます。
　38600/96500= 0.40mol
よって、答えは、 0.40mol となります。