高校化学
5分でわかる!触媒と活性化エネルギー
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この動画の要点まとめ
ポイント
触媒と活性化エネルギー
これでわかる!
ポイントの解説授業
みなさんは、 触媒 という言葉と覚えていますか?
触媒とは、自身は変化しないが、化学反応を促進する物質のことでした。
触媒を加えると、 活性化エネルギー はどうなるでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
触媒あり→活性化エネルギー 小
触媒の作用について調べるため、触媒なし・触媒ありの2つの反応を起こしました。
そのときのエネルギー変化をグラフに表すと、次のようになります。
大きな山が 触媒なし の場合、小さな山が 触媒あり の場合を表しています。
どちらの場合も、エネルギーが上がって下がる形のグラフになっています。
しかし、触媒ありの方が山が低いですよね。
つまり、 触媒は反応の活性化エネルギーを小さくする のです。
活性化エネルギーが小さくなるということは、小さなエネルギーでも反応が進行するようになります。
触媒が反応を促進するのは、これが理由だったのですね。
以上を簡単にまとめると、次のようになります。
触媒あり→活性化エネルギー 小
触媒ありでも、反応熱は変わらない
もう一つ注目してほしいのは、 反応熱 です。
反応熱とは、反応物と生成物のエネルギーの差のことでしたね。
グラフを見て見ると、触媒なし・触媒ありのどちらでも、反応熱の大きさは変わりません。
触媒は活性化エネルギーを小さくしますが、反応熱は変わりません。
このことを押さえておきましょう。
つまり、 触媒は反応熱に影響しない というわけです。
触媒は、あくまで活性化エネルギーを小さくするだけなのですね。
今回のテーマは、「触媒と活性化エネルギー」です。