5分でわかる!平衡定数の計算方法
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この動画の要点まとめ
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みなさんは、 化学平衡の状態 について学習してきました。
特に前回は、 平衡定数 というものを学習しましたね。
平衡定数を実際に計算するときには、各物質の変化を、きちんと整理する必要があります。
まずは、 情報を表で整理する方法 を学びましょう。
平衡定数を計算するときには、必ず物質量の表をつくる
今回は問題が用意されています。
いつものように、水素とヨウ素の反応ですね。
しかし、今回は具体的な物質量が与えられています。
この情報を、次のような表に整理します。
表にまとめるのは少し手間がかかりますが、整理せずに計算を始めると、非常にミスが増えます。
実際のテストで点が取ることができるように、 必ず表を書く ようにしましょう。
「反応前」には、最初の状態を書き込む
表の上の段には、化学反応式が書かれています。
上から2段目には、 反応前 の情報を書き入れます。
つまり、 一番最初の状態 を書き込めばよいのです。
問題文に注目です。
H2は、 1.0mol ありました。
I2も、 1.0mol ですね。
それに対して、HIは、 0mol です。
反応が起こる前の状態なので、当たり前ですね。
「変化量」には、増えたり減ったりした量を「+」・「-」で書き込む
次に、上から3段目には、 変化量 の情報を書き入れます。
つまり、 増えたり減ったりした量を「+」・「-」で書き込む のです。
問題文より、HIは、 +1.6mol です。
さて、H2やI2は、少し考える必要があります。
化学反応式を見ると、H2の係数は1、HIの係数は2です。
つまり、反応する物質量の比は、1:2になります。
ということは、HIが+1.6molなら、H2は -0.8mol となります。
符号に注意が必要ですね。
同じように考えると、I2も -0.8mol となります。
「平衡時」には、平衡状態になったときの物質量を書き込む
さぁ、最後に一番下の段を埋めます。
こちらには、 平衡時 の状態を書き入れます。
つまり、最終的に 平衡状態になったときの物質量 が入るわけですね。
こちらは簡単です。
HIに関しては、最初0molで、そこから+1.6molされました。
よって、0+1.6= 1.6mol となります。
H2は、最初1.0molで、-0.8molされました。
よって、1.0-0.8= 0.2mol となります。
同じように、I2も、1.0-0.8= 0.2mol です。
このように、表を書くことで、 物質量の変化 がわかりやすくなりましたね。
化学平衡の計算においては、 必ず表を書く ようにしましょう。
さて、これで計算のための準備ができました。
次に、平行定数の計算に移っていきましょう。
今回のテーマは、「平衡定数の計算」です。