高校化学
5分でわかる!ルシャトリエの原理と圧力
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この動画の要点まとめ
ポイント
ルシャトリエの原理と圧力
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、 ルシャトリエの原理 について学習してきましたね。
平衡状態から変化を加えられると、 その変化による影響を打ち消す方向に平衡が移動 し、新しい平衡状態になります。
前回は 濃度 を例に、ルシャトリエの原理を考えましたが、これは他の条件にもあてはまります。
今回は、 圧力 に注目していきましょう。
2NO2(赤褐色)⇄N2O4(無色)
圧力を自由に変化させられるよう、栓をした注射器を用意しました。
この注射器の中では、NO2とN2O4が 平衡状態 になっています。
ここで、温度一定のまま、圧力を上げると、どうなるでしょうか?
図の右のように、体積が小さくなります。
すると、数多くの粒子が狭い空間に押し込められることになりますね。
このとき、容器の中の 赤褐色は初めより濃くなります。
圧力に関しても、ルシャトリエの原理が成り立つ
しかし、変化が起こったということは、その変化による影響を打ち消す方向に反応が進みます。
これが ルシャトリエの原理 でした。
今回は、圧力が加えられて、粒子が詰まった状態になっています。
ということは、 粒子を減らして、元の圧力に戻す 必要があるのです。
2つのNO2がN2O4になれば、粒子の数が減りますよね。
つまり、 平衡が右に移動する ことになります。
体積を小さくしたままで、温度を一定に保つと、無色のN2O4が増えるというわけですね。
すると、図の 右 のように 濃い赤褐色が薄くなっていきます。
このように、 圧力 に関しても、 ルシャトリエの原理が成り立つ ことがわかりますね。
今回のテーマは、「ルシャトリエの原理と圧力」です。