高校化学
5分でわかる!ルシャトリエの原理と温度
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この動画の要点まとめ
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ルシャトリエの原理と温度
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、ルシャトリエの原理について学びました。
可逆反応が平衡状態にある時、物質の濃度、圧力、温度などの条件を変化させた時、その変化による影響を打ち消す方向に平衡が移動する、という原理でした。
これまでは、濃度・圧力について見てきましたが、今回は温度の変化に注目しましょう。
温度についても、ルシャトリエの原理が成り立つ
前回、次のような反応を紹介しましたね。
2NO2⇄N2O4
しかし、この式からでは、温度の変化は読み取れません。
熱化学方程式を見てみましょう。
2NO2=N2O4+57.2kJ
みなさんは、この2つの式の意味がわかりますか?
熱化学方程式の両辺において、熱量は等しくなります。
つまり、2NO2は、N2O4よりも大きなエネルギーをもっています。
ということは、反応が右に進むと、熱が発生するということになりますね。
ルシャトリエの原理では、変化を打ち消す方向に反応が進む
ここで、NO2が入っている容器の温度を下げました。
すると、この場合にも、ルシャトリエの原理が当てはまります。
変化による影響を打ち消す方向に反応が進むのでしたよね。
今回の場合、温度を上げる方向に反応が進みます。
つまり、発熱反応が起こり、平衡が右に移動します。
以上をまとめると、次のようになります。
温度低下⇛発熱反応の方向に平衡が移動
温度上昇⇛吸熱反応の方向に平衡が移動
温度に関しても、ルシャトリエの原理が成り立つことがわかりましたね。
今回のテーマは、「ルシャトリエの原理と温度」です。