高校化学
5分でわかる!水の電離
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この動画の要点まとめ
ポイント
水のイオン積
これでわかる!
ポイントの解説授業
みなさんは、電離平衡について学習してきました。
酢酸やアンモニアなどを例に考えてきましたよね。
今回、注目するのは、 水の電離平衡 です。
水の電離と言われても、ピンとこないかもしれませんね。
しかし、実は、水もわずかに電離を起こしているのです。
図のように、3つのビーカーが並んでいます。
[H+]>[OH-]ならば「酸性」
まずは、 左 のビーカーに注目しましょう。
水素イオンが3つ、水酸化物イオンが1つ入っています。
このように、 [H+]>[OH-] の状態を、 「酸性」 といいます。
[H+]=[OH-]ならば「中性」
次に、 真ん中 のビーカーです。
水素イオンと水酸化物イオンが2つずつ入っています。
このように、 [H+]=[OH-] の状態を、 「中性」 といいます。
[H+]<[OH-]ならば「塩基性」
最後に、 右 のビーカーを見てください。
水素イオンが1つ、水酸化物イオンが3つ入っています。
このように、 [H+]<[OH-] の状態を、 「塩基性」 といいます。
Kw=[H+][OH-]=1.0×10-14[(mol/L)2]
それでは、電離平衡の話に戻りましょう。
水の電離は、次のような反応式で表されます。
H2O⇄H++OH-
平衡定数 は、次のようになりますね。
K=[H+][OH-]/[H2O]
このとき、両辺に[H2O]をかけると、次のようになります。
K[H2O]=[H+][OH-]
ここで、K[H2O]を Kw とすると、次の式が成り立ちます。
Kw=[H+][OH-]
そして、温度が 25℃ のとき、次の値になります。
Kw= 1.0×10-14[(mol/L)2]
このときの、Kwを、 水のイオン積 といいます。
つまり、[H+]か[OH-]の片方がわかっていれば、もう一方を求めることができるわけです。
今回のテーマは、「水のイオン積」です。