高校化学
5分でわかる!弱塩基の電離度の計算

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この動画の要点まとめ
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弱塩基の電離度の計算
これでわかる!
ポイントの解説授業

前回は、弱酸の電離度やpHを計算しました。
今回は、 弱塩基の電離度 を計算していきます。
アンモニアを例として考えていきます。
電離定数を求めるには、モル濃度を表で整理する

まずは、問題の意味を理解しましょう。
アンモニアの濃度0.23mol/Lと電離定数2.3×10-5mol/Lが与えられています。
これをもとに、アンモニアの電離度を求めましょう。

まず、アンモニアの電離を反応式で表すと、次のようになります。
NH3+H2O⇄NH4++OH-

次に、モル濃度の変化を表で整理しましょう。
初濃度をC、電離度をαとおくと、次のようになります。
電離定数Kbをヒントに電離度αを求める

次に、求めた数値を、平衡定数の式に代入します。
弱塩基の平衡定数Kbは、次のように求めることができます。

αは1より十分小さいので、1-α≒1と近似できるのがポイントですね。
これを利用して、αの値を求めると、次のようになります。

以上より、アンモニアの電離度は 1.0×10-2 となります。

今回のテーマは、「弱塩基の電離度の計算」です。