高校化学
5分でわかる!溶解平衡とは
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この動画の要点まとめ
ポイント
溶解平衡とは
これでわかる!
ポイントの解説授業
みなさんは、硝酸銀水溶液に塩化物イオンを加える実験を行ったことはありますか?
実はこのとき、塩化銀の 白色沈殿 が生じます。
沈殿とは、 とても水に溶けにくい 物質のことでしたね。
だからこそ、水の中に沈んでいるわけです。
とはいえ、まったく溶けないというわけでもないのです。
詳しく見ていきましょう。
溶解平衡とは、固体と溶液の間で成り立つ平衡
次の図を見てください。
この図は、 塩化銀AgCl の沈殿を表しています。
ビーカーの中央あたりに塊がありますね。
これが塩化銀です。
塩化銀から水中に向かって、矢印がかかれていますね。
Ag+やCl-として水中に溶け出すものがあるのです。
その一方で、水溶液中から固体にもどってくる矢印もあります。
これは、水中に溶け出したAg+やCl-が、固体にもどる様子を表しています。
ポイントは、 2種類の矢印の数が等しくなっている ところです。
つまり、「固体が溶液に溶解する速度」と「溶液から固体が析出する速度」が等しいわけです。
これは、一種の平衡状態といえますよね。
このように、溶解に関する平衡を 溶解平衡 といいます。
溶解平衡を式で表すと、次のようになります。
AgCl(固)⇄Ag+aq+Cl-aq
溶解平衡の仕組みを押さえておきましょう。
今回のテーマは、「溶解平衡」です。