高校化学
5分でわかる!オゾンの製法と性質
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この動画の要点まとめ
ポイント
オゾンの製法と性質
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、酸素の製法を学習してきましたね。
酸素の同素体として、オゾンがありました。
今回は、このオゾンに注目していきましょう。
オゾンの製法は、空気中で無声放電
最初に紹介するのは、オゾンの製法です。
オゾンは次の反応式で得られます。
3O2→2O3
とはいえ、空気中の酸素が勝手にオゾンになるというわけではありません。
空気中で無声放電を起こすことで、オゾンが発生するのです。
ちなみに、無声放電とは、離れた電極の間で電流を流す操作の1つです。
雷のような音が発生しないので、無声放電と呼ばれています。
次に、オゾンの性質についても押さえておきましょう。
オゾンの性質 淡青色で特異臭のある気体
オゾンは、淡青色で特異臭のある気体です。
酸素は、無色無臭の気体でしたね。
オゾンと酸素は同素体なので、これだけ性質が違うのです。
オゾンの性質 有毒で強い酸化作用あり
また、オゾンは有毒で、強い酸化作用をもちます。
そのため、オゾンは、飲料水の殺菌や衣類の漂白などに利用される場合があります。
こちらも注意しておきましょう。
オゾンの性質 ヨウ化カリウムデンプン紙を青紫色に変化
最後に、オゾンは、ヨウ化カリウムデンプン紙を青紫色に変えます。
ヨウ化カリウムがオゾンによって酸化されると、ヨウ素が生じます。
すると、ヨウ素デンプン反応というものが起こり、青紫色になるというわけです。
有名な反応なので、覚えておきましょう。
ちなみに、地上20km~40kmのあたりの空気には、オゾンが多く含まれており、オゾン層と呼ばれています。
オゾン層は太陽からの強い紫外線を吸収し、地上の生物を保護しています。
以上、オゾンの製法と性質を覚えておきましょう。
今回のテーマは、「オゾンの製法と性質」です。