高校化学
5分でわかる!硫化水素の性質
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この動画の要点まとめ
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硫化水素の性質
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、硫化水素の製法について学習しましたね。
硫化水素は、硫化鉄(Ⅱ)と希硫酸の反応によって得られるのでした。
このような反応を、弱酸の遊離といいましたね。
さて、今回は、硫化水素の性質に注目しましょう。
大きく3つの性質を紹介していきます。
硫化水素の性質 無色で腐卵臭のある気体
まずは、1つ目です。
硫化水素は、無色で腐卵臭のある気体です。
腐卵臭とは、文字通り「腐った卵のような臭い」のことです。
この臭いは、実は、みなさんが温泉に行ったときに感じるものなのです。
硫化水素の性質 水に溶かすと弱酸性
2つ目の性質は、水に溶かすと弱酸性を示すことです。
このときの状態を式で表すと、次のようになります。
H2S⇄H++HS-
HS-⇄H++S2-
H+が発生しているので、酸性を示すことがわかりますね。
硫化水素の性質 強い還元性
3つ目は、強い還元性をもつことです。
反応式で表すと、次のようになります。
H2S⇄2H++S+2e-
酸化還元反応については、酸化数に注目しましょう。
硫黄の酸化数は、-2→0と変化していますね。
自身が酸化されるということは、相手を還元することになります。
そのため、硫化水素は還元剤として作用していることがわかりますね。
以上、3つの性質を押さえておきましょう。
今回のテーマは、「硫化水素の性質」です。