高校化学
5分でわかる!アルカリ金属の単体の製法
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この動画の要点まとめ
ポイント
アルカリ金属
これでわかる!
ポイントの解説授業
アルカリ金属とは、水素を除く1族元素
みなさんは、元素の周期表について学習してきましたね。
周期表には、縦の列と横の列があります。
そのうち、縦の列を族、横の列を周期と呼びます。
今回は、縦に並んだ元素のうち、1族元素に注目していきましょう。
1族元素のうち、水素を除くものを、アルカリ金属といいます。
まずは、アルカリ金属について、単体の製法を学習しましょう。
アルカリ金属の単体は、融解塩電解で得られる
アルカリ金属の単体を得るときには、少し特殊な方法を使います。
ナトリウムを例に、単体の製法を見ていきましょう。
まず、原料となるのは、塩化ナトリウムです。
塩化ナトリウムはもちろん、ナトリウムを含む塩ですよね。
固体の塩化ナトリウムを高温で融解させます。
そして、融解で生じた液体に電流を流します。
すると、電気分解すると、単体のナトリウムが得られます。
このように、アルカリ金属の単体を得るときには、アルカリ金属の化合物を高温で融解し、電気分解します。
「融解」させた「塩」を「電気分解」するということで、融解塩電解と呼ぶわけです。
ナトリウムイオンに電子を与えて、単体のナトリウム
この場合の反応を、少し詳しく見てみましょう。
陽極では、塩化物イオンから電子を奪う反応が起こります。
2Cl-→Cl2+2e-
陰極では、ナトリウムイオンに電子を与える反応が起こります。
Na++e-→Na
確かに、単体のナトリウムが生じていますね。
融解塩電解のしくみを理解しておきましょう。
今回のテーマは、「アルカリ金属」です。