高校化学
5分でわかる!アンモニアソーダ法
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この動画の要点まとめ
ポイント
アンモニアソーダ法
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、 水酸化ナトリウムNaOH や 炭酸ナトリウムNa2CO3 の性質について学習しました。
今回は、炭酸ナトリウムNa2CO3を工業的につくる方法 について見ていきましょう。
炭酸ナトリウムの製法は、NaCl⇒NaHCO3⇒Na2CO3
最初に全体の流れを理解しておきましょう。
まず、用意するのは、塩化ナトリウムNaClです。
これを炭酸水素ナトリウムNaHCO3に変化させ、最終的に炭酸ナトリウムNa2CO3が得られます。
この流れを簡単にまとめると、次のようになります。
NaCl⇒NaHCO3⇒Na2CO3
それでは、変化のステップを見ていきます。
NaCl⇒NaHCO3 と変化させるときには、二酸化炭素CO2,水H2O,アンモニアNH3 を加えます。
これにより、炭酸水素ナトリウムを沈殿させることができます。
NaHCO3⇒Na2CO3 と変化させるときには、熱分解を行います。
加熱することによって、炭酸水素ナトリウムが、炭酸ナトリウムと二酸化炭素に分かれるわけです。
ちなみに、二酸化炭素とアンモニアは、再利用することができます。
ただし、少し複雑な流れになってしまうため、まずは、基本的な反応を押さえておきましょう。
炭酸ナトリウムの工業的製法はアンモニアソーダ法(ソルベー法)
このようにして炭酸ナトリウムを得ることを、アンモニアソーダ法といいます。
また、ソルベー法という別名で呼ばれることもあります。
工業的製法の名前とその流れを、しっかりと覚えておきましょう。
今回のテーマは、「アンモニアソーダ法」です。