高校化学
5分でわかる!アルミニウムの精錬
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この動画の要点まとめ
ポイント
アルミニウムの精錬
これでわかる!
ポイントの解説授業
私たちのまわりには、アルミニウムでできたものがたくさんあります。
有名なところでは、アルミ缶や飛行機の機体に使われています。
これらの用途には、アルミニウムの軽くて強度がある性質が利用されています。
今回は、アルミニウムの製法について、学習していきましょう。
ボーキサイト⇒アルミナAl2O3⇒アルミニウム
アルミニウムをつくる流れを簡単に示すと、次のようになります。
ボーキサイト⇒アルミナAl2O3⇒アルミニウム
それでは、実際の手順について見ていきましょう。
まず、アルミニウムは、自然界ではボーキサイトという鉱石の状態で存在しています。
そのボーキサイトから不純物を取り出すと、アルミナAl2O3 が得られます。
最後に、アルミナを融解塩電解することによって、アルミニウムが得られます。
その融解塩電解の様子を表したのが、次の図です。
アルミナの融解塩電解では、氷晶石を加える
アルミナからアルミニウムを得るには、融解塩電解を用います。
融解塩電解とは、アルカリ金属の製法のところで登場した方法でしたね。
ただし、アルミナは融点が高いので、氷晶石という物質と混ぜあわせて、融点を下げてから反応させます。
融解したアルミナの中には、Al3+とO2- が存在します。
陰極では、Al3+が電子を受け取る反応が起こります。
Al3++3e-→Al
陽極では、O2-が電子を放出する反応が起こります。
このとき、電極の炭素も反応に関与します。
C+2O2-→CO2+4e-
C+O2-→CO+2e-
各極で起こる反応についても、理解しておきましょう。
今回のテーマは、「アルミニウムの精錬」です。