5分で解ける!無機物質(テスト6、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
実際に問題を解きながら、これまでの内容を復習していきましょう。
この問題では、図が与えられています。
亜鉛の反応経路を表したものですね。
この図を見ながら、問題を解いていきましょう。
それでは、(1)です。
①~④を順番に考えていきましょう。
亜鉛は両性元素
まず、①です。
亜鉛に希硫酸を加えると、水素が生じます。
この時、亜鉛は2価の陽イオンとなり、溶液に溶けます。
よって、①に入るのは、Zn2+ です。
水酸化亜鉛+水酸化ナトリウム⇒テトラヒドロキシド亜鉛(Ⅱ)イオン
次に、②を考えていきます。
亜鉛は両性元素なので、強塩基の水溶液に溶けます。
亜鉛に過剰の水酸化ナトリウム水溶液を加えると、テトラヒドロキシド亜鉛(Ⅱ)酸イオンが生じて溶けます。
この現象を、沈殿の再溶解といいましたね。
よって、②に入るのは、〔Zn(OH)4〕2- です。
続いて、③です。
①⇒③、②⇒③の2つのルートがありますね。
わかりやすい①⇒③で考えてみましょう。
亜鉛イオンと水酸化物イオンが結合すると、水酸化亜鉛の白色沈殿が生じます。
よって、③に入るのは、Zn(OH)2 です。
水酸化亜鉛+アンモニア⇒テトラアンミン亜鉛(Ⅱ)イオン
最後に、④です。
水酸化亜鉛に過剰のアンモニア水を加えると、沈殿が溶解します。
この時、テトラアンミン亜鉛(Ⅱ)イオンが生じます。
よって、④に入るのは、〔Zn(NH3)4〕2+ です。
亜鉛と水酸化ナトリウム、亜鉛とアンモニアの反応を整理しておきましょう。
亜鉛は両性元素
(2)は、反応を化学反応式で表す問題です。
まずは、Ⅰです。
亜鉛と希硫酸の反応は、何度も見たことがありますね。
Zn+H2SO4→ZnSO4+H2
次に、Ⅱです。
亜鉛と過剰の水酸化ナトリウム水溶液の反応ですね。
ポイントは、反応物と生成物を書きこんで、原子の数を調整することです。
反応物に水、生成物に水素を加えると、数が合いますね。
Zn+2NaOH+2H2O→Na2〔Zn(OH)4〕+H2
今回は、確認テストです。