高校化学
5分でわかる!銀と銅の錯イオン
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この動画の要点まとめ
ポイント
銀と銅の錯イオン
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、錯イオンの定義や配位子の種類について学習してきました。
次に、実際の錯イオンを見ていきましょう。
配位子の数え方はギリシャ語のモノ・ジ・トリ・テトラ・ペンタ・ヘキサ
さて、錯イオンについて見ていく前に、数字について紹介していきます。
なぜなら、錯イオンに名前をつけるときには、ギリシャ語の数字の数え方が必要になってくるためです。
1:mono(モノ)
2:di(ジ)
3:tri(トリ)
4:tetra(テトラ)
5:penta(ペンタ)
6:hexa(ヘキサ)
それでは、実際に錯イオンを見ていきましょう。
ジアンミン銀(Ⅰ)イオン〔Ag(NH3)2〕+
図の左には、1つ目の錯イオンがあります。
銀イオンにアンモニアが2つ配位結合していますね。
この錯イオンは、ジアンミン銀(Ⅰ)イオン〔Ag(NH3)2〕+ と言われます。
錯イオンの名前のつけ方は、最初に配位子、その後に金属イオン
さぁ、どうしてこのような呼び方になっているのか、細かく見ていきましょう。
「ジアンミン」とは、「2個のアンミン」 が結合しているという意味です。
「銀(Ⅰ)イオン」とは、「価数が1の銀イオン」 ということです。
このように、最初に配位子、その後に金属イオンを並べることで、錯イオンの名前をつけられるのです。
テトラアンミン銅(Ⅱ)イオン〔Cu(NH3)4〕2+
次に、右の図を見て下さい。
2価の銅イオンに4個のアンモニアが、配位結合しています。
さぁ、みなさんは、このイオンの呼び方がわかりますか?
まずは、配位子から考えるのでしたね。
配位子は、4つのアンミンですね。
ギリシャ語で4はテトラだったので、配位子は 「テトラアンミン」 となります。
そして、中心にあるのは、2価の銅イオンです。
つまり、「銅(Ⅱ)イオン」 となります。
よって、この錯イオンは、テトラアンミン銅(Ⅱ)イオン〔Cu(NH3)4〕2+ となります。
今回のテーマは、「銀と銅の錯イオン」です。