高校化学
5分でわかる!クロムの化合物
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この動画の要点まとめ
ポイント
クロムの化合物
これでわかる!
ポイントの解説授業
みなさんの学校には、水道の蛇口があると思います。
蛇口は鉄で出来ていますが、いつもピカピカと光っており、なかなか錆びませんよね。
これは、表面にクロムをめっきしているからです。
クロムという金属は馴染みがないかもしれませんが、意外と身近なところで役に立っているのですね。
今回は、クロムの化合物について、学習していきましょう。
クロムの化合物として、みなさんが覚えなければならないのは2つです。
クロム酸カリウムK2CrO4は黄色の結晶
1つ目は、クロム酸カリウムK2CrO4 です。
クロム酸カリウムは、黄色の結晶です。
クロム酸イオンCrO42-は黄色
ちなみに、クロム酸カリウムを水に溶かすと、クロム酸イオンCrO42- を生じます。
すると、溶液は黄色になります。
ニクロム酸カリウムK2Cr2O7は赤橙色の結晶
2つ目は、二クロム酸カリウムK2Cr2O7 です。
先ほどのクロム酸カリウムと、名前が非常によく似ていますね。
見分けるポイントは、Crの数です。
K2Cr2O7には、2つのCrが含まれるので、「ニクロム」というわけです。
ニクロム酸カリウムは、赤橙色の結晶です。
二クロム酸イオンCr2O72-は赤橙色
また、ニクロム酸カリウムを水に溶かすと、二クロム酸イオンCr2O72- を生じます。
こちらは、溶液は赤橙色になります。
クロム酸イオンCrO42-の場合も、ニクロム酸イオンCr2O72-の場合も、元の化合物とよく似た色になっています。
これらを関連させて覚えておきましょう。
CrO42-を酸性にするとCr2O72-,Cr2O72-を塩基性にするとCrO42-になる
ちなみに、クロム酸イオンCrO42-とニクロム酸イオンCr2O72-には、さらに深い関係があります。
CrO42-の溶液を酸性にすると、Cr2O72-が生じます。
反対に、Cr2O72-の溶液を塩基性にすると、CrO42-が生じます。
2つのイオンの関係を整理しておきましょう。
今回のテーマは、「クロムの化合物」です。