高校化学
5分でわかる!硫化物イオンと沈殿
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この動画の要点まとめ
ポイント
硫化物イオンと沈殿
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、塩化物イオンCl- と反応して沈殿を生じるイオンについて学習しました。
続いて、硫化物イオンS2- と反応して沈殿を生じる金属イオンを見ていきます。
ただし、硫化物イオンに関しては、沈殿が生成するのに条件がついている場合があります。
水溶液の液性について、少し注意が必要です。
酸性・中性・塩基性のいずれでも生じる沈殿は、CuS・Ag2S・PbS
まず、酸性・中性・塩基性どの条件でも沈殿が生じるものを紹介します。
Cu2+は、S2-と反応して、硫化銅CuSの黒色沈殿を生じます。
Ag+は、S2-と反応して、硫化銀Ag2Sの黒色沈殿を生じます。
Pb+は、S2-と反応して、硫化鉛PbSの黒色沈殿を生じます。
これらの沈殿は、すべて黒色ですね。
硫化物の多くは黒色という性質を満たしているわけです。
中性・塩基性の場合のみ生じる沈殿は、ZnS・FeS
続いて、中性・塩基性の溶液中でのみ、沈殿を生じるものを紹介します。
つまり、酸性の溶液中では、沈殿を生じないわけです。
Zn2+は、S2-と反応して、硫化亜鉛ZnSの白色沈殿を生じます。
Fe2+は、S2-と反応して、硫化鉄FeSの黒色沈殿を生じます。
これまで紹介してきた硫化物のうち、ZnSだけは白色ですね。
ZnS以外の硫化物は黒色だと覚えておきましょう。
今回のテーマは、「硫化物イオンと沈殿」です。