高校化学
5分でわかる!アンモニアと沈殿
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
アンモニアと沈殿
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、沈殿の再溶解について紹介しました。
たとえば、アルミニウムを含む水溶液に、少量の水酸化ナトリウムを加えると、沈殿が生成します。
しかし、さらに多量の水酸化ナトリウムを加えると、沈殿が溶けます。
この現象が沈殿の再溶解でしたね。
今回は、アンモニアを加えることによって、沈殿の再溶解を起こしてみましょう。
アンモニアによって再溶解が起こるイオンとして、3つ紹介します。
Zn(OH)2+多量のアンモニア⇒再溶解
最初に、図の左のように、亜鉛イオンを含む溶液を用意しました。
ここに少量のアンモニアを加えると、水酸化亜鉛Zn(OH)2の白色沈殿が生じます。
さらに多量のアンモニア水を加えると、沈殿が溶解して、テトラアンミン亜鉛(Ⅱ)酸イオンが生じます。
これは、まさに沈殿の再溶解ですね。
Cu(OH)2+多量のアンモニア⇒再溶解
続いて、銅(Ⅱ)イオンを含む溶液を用意しました。
ここに少量のアンモニア水を加えると、水酸化銅(Ⅱ)Cu(OH)2の青白色沈殿が生じます。
さらに多量のアンモニア水を加えると、沈殿が溶解して、テトラアンミン銅(Ⅱ)イオンが生じます。
このとき、深青色の溶液になる点にも注目です。
Ag2O+多量のアンモニア⇒再溶解
最後に、銀イオンを含む溶液を用意しました。
ここに少量のアンモニア水を加えると、酸化銀Ag2Oの褐色沈殿が生じます。
さらに多量のアンモニア水を加えると、沈殿が溶解して、ジアンミン銀(Ⅰ)イオンが生じます。
多量のアンモニアに再溶解する沈殿は、Zn(OH)2・Cu(OH)2・Ag2O
以上のように、多量のアンモニアに再溶解する沈殿は、水酸化亜鉛Zn(OH)2・水酸化銅(Ⅱ)Cu(OH)2・Ag2Oです。
きちんと整理しておきましょう。
今回のテーマは、「アンモニアと沈殿」です。