5分でわかる!鎖式炭化水素
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この動画の要点まとめ
ポイント
鎖のような鎖状構造、輪のような環状構造
前回は、有機化合物の特徴について学習しましたね。
その中で、有機化合物には、大きく2つの構造がありました。
炭素原子が鎖のようにつながっているのが鎖状構造、輪のようにつながっているのが環状構造でした。
今回は、鎖状構造をもつ物質が、どのように分類されていくのかを学習していきましょう。
わかりやすいように、炭素Cと水素Hだけからなる炭化水素を取り上げます。
単結合だけからなる飽和炭化水素、二重・三重結合を含む不飽和炭化水素
次の図の上には、鎖式炭化水素と書かれています。
こちらが、鎖状構造をもつ炭化水素を表しています。
この鎖式炭化水素は、さらに2種類に分かれていますね。
一方は「飽和炭化水素」、もう一方は「不飽和炭化水素」です。
下に書かれている構造式に注目しましょう。
左の構造式では、炭素間の結合が単結合になっています。
このように、炭素間の結合が単結合だけからなる炭化水素を、飽和炭化水素 といいます。
炭素原子間のすべての結合が単結合であることを、飽和しているというのです。
それに対して、真ん中の構造式には二重結合、右の構造式には三重結合が含まれています。
このように、二重結合や三重結合を含む炭化水素を、不飽和炭化水素といいます。
飽和炭化水素は、別名アルカン
飽和炭化水素は、アルカンとも呼ばれることがあります。
アルカンの例として、エタンという物質の構造式がのっていますね。
エタンについては、炭素原子間の結合が1本の線で表されています。
このように、炭素結合間が単結合だけからなる炭化水素を、アルカンというわけです。
二重結合を含むアルケン、三重結合を含むアルキン
鎖式炭化水素に対して、不飽和炭化水素とは、二重結合や三重結合を含む炭化水素のことでした。
そして、「不飽和炭化水素」は、さらに2つに分かれています。
片方が「アルケン」、もう片方が「アルキン」です。
アルケンとは、二重結合を含む炭化水素のことです。
実際に、下に示されているエチレンの炭素原子間には二重結合がありますね。
アルキンとは、三重結合を含む炭化水素です。
確かに、アセチレンの炭素原子間には、三重結合がありますね。
今回のテーマは、「鎖式炭化水素」です。