高校化学
5分でわかる!環式炭化水素
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この動画の要点まとめ
ポイント
環式炭化水素
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、鎖式炭化水素の分類について学習しましたね。
次に、環式炭化水素の分類を見ていきましょう。
環式炭化水素とは、炭素原子が輪のようにつながっている炭化水素のことでした。
環式炭化水素は、大きく2種類に分けられます。
脂環式炭化水素は、シクロアルカンやシクロアルケン
まず、1つ目は、脂環式炭化水素です。
例としては、シクロヘキサンなどのシクロアルカン、シクロヘキセンなどのシクロアルケンがあげられます。
シクロアルカンの場合、炭素原子間の結合はすべて単結合ですね。
この点は、アルカンと同じです。
しかし、環状構造をもつので、シクロアルカンと呼ばれます。
「シクロ」とは、cycloと表され、円を意味するcycleと語源が同じです。
続いて、シクロアルケンの場合、二重結合が含まれています。
二重結合をもつのはアルケンと同じですが、環状構造をもつため、「シクロ」がつくわけです。
芳香族炭化水素は、ベンゼン環を含む
環式炭化水素のうちのもう一つのグループは、芳香族炭化水素です。
右の構造式を見てください。
単結合と二重結合が交互に示された、特殊な構造をしていますよね。
この構造をベンゼン環といい、ベンゼン環だけからなる物質をベンゼンといいます。
そして、ベンゼン環を含む有機化合物を、芳香族化合物といいます。
芳香族化合物は、特有の香りをもつため、「芳香族」という名前がついています。
さて、ここまで、鎖式炭化水素と環式炭化水素の構造を見てきましたね。
新しい言葉がたくさん出てきて、少し混乱してしまったかもしれません。
次の図で整理しておきましょう。
今回のテーマは、「環式炭化水素」です。