5分でわかる!官能基Ⅰ
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この動画の要点まとめ
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みなさんがよく知っている物質のひとつに、酢酸CH3COOHがありますね。
酢酸を構成するのは、炭素C、水素H、酸素Oの3種類です。
炭素を含んでいるということは、酢酸も有機化合物なのです。
「官能基」とは、有機化合物の性質を決める部分
酢酸の性質としては、酸であることが有名です。
実は、酢酸の構造の中で、COOHの部分が酸の性質をもっているのです。
このように、有機化合物の性質を決める部分を、官能基といいます。
今回は、官能基の種類について、学習していきましょう。
「-OH」はヒドロキシ基
図のように、表を使って、官能基を整理していきましょう。
上から2段目には、ヒドロキシ基があります。
「-OH」 という官能基を、ヒドロキシ基というわけです。
右側には、化合物の例として、「CH3-OH」と書かれていますね。
「CH3」は、炭化水素基とよばれ、この他にも「C2H5」・「C3H7」などの種類があります。
これらをまとめて「R」で表すと、R-OHという一般式になります。
特定の特徴をもつ化合物を一般的に表したのが、一般式というわけです。
ちなみに、CH3-OHはメタノールという物質を表しています。
メタノールは、エタノールやプロパノールなどとともに、アルコールに分類されます。
「-O-」はエーテル結合
続いて、上から3段目には、エーテル結合があります。
エーテル結合では、Oの両側に炭化水素基が結合します。
このとき、右と左は別のものでもいいことをわかりやすくするために、R1、R2 としています。
「-O-」 という官能基を、エーテル結合といいます。
例としては、C2H5-O-C2H5 があります。
こちらは、ジエチルエーテルという物質です。
「-COOH」はカルボキシ基
最後に、一番下の段には、カルボキシ基があります。
こちらは、先ほどの酢酸の例で登場しましたね。
「-COOH」 という官能基を、カルボキシ基といいます。
例として挙がっているのは、もちろんCH3-COOH、つまり、酢酸です。
その他にカルボキシ基をもつ化合物としては、ギ酸やサリチル酸などがあります。
また、カルボキシ基は、カルボキシル基と呼ばれる場合もあります。
まずは、3つの官能基について整理しておきましょう。
今回のテーマは、「官能基」です。