5分でわかる!成分元素の確認(C・H・N)
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この動画の要点まとめ
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今、みなさんの目の前に、未知の有機化合物があるとしましょう。
この有機化合物が何でできているのか調べたいとき、どうすればいいでしょうか?
今回からは、物質が何でできているかを調べて、最終的に構造式を決定していきます。
その流れを簡単に表すと、次のようになります。
今回挑戦するのは、左から2つ目の成分元素の確認です。
それでは、ある元素が試料に含まれているかどうかを順番に確認しましょう。
炭素Cの確認は、完全燃焼させて石灰水
最初は、炭素Cです。
表の上から二段目に注目してください。
試料に炭素が含まれていた場合、完全燃焼させると、二酸化炭素CO2 が発生します。
そして、二酸化炭素を石灰水(水酸化カルシウム水溶液)に通じると、白くにごりましたよね。
つまり、試料を燃やして、発生した気体を石灰水に通じます。
このときに石灰水が白くにごれば、もとの試料に炭素が含まれていたとわかるのです。
水素Hの確認は、完全燃焼させて塩化コバルト紙
次に、水素Hです。
表の下から二段目に注目しましょう。
水素の場合も、炭素のときと同じように、試料を完全燃焼させます。
すると、水素と酸素が結びついて、水H2Oになります。
水には、塩化コバルト紙を青→赤に変化させる性質がありましたね。
この検出方法をまとめましょう。
試料を完全燃焼させて、発生した気体に塩化コバルト紙をつけます。
このときに色の変化が起これば、試料に水素が含まれていたことがわかるのです。
窒素Nの確認は、NaOHを加えて加熱してからリトマス紙
最後に紹介するのは、窒素Nです。
こちらはあまり聞きなじみがないかもしれませんが、試料にNaOHを加えて加熱してみましょう。
すると、アンモニアNH3 が発生します。
アンモニアは塩基性なので、リトマス紙を赤⇒青に変化させる性質がありましたね。
この検出方法をまとめましょう。
試料にNaOHを加えて加熱します。
そのときに発生した気体とリトマス紙を反応させて、赤⇒青に変化すれば、試料に窒素が含まれていたことがわかるのです。
今回は、炭素C・水素H・窒素Nが含まれているかどうかを確認する方法を紹介しました。
きちんと整理しておきましょう。
今回のテーマは、「成分元素の確認(C・H・N)」です。