高校化学
5分でわかる!分子量と分子式
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この動画の要点まとめ
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分子量と分子式
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、元素分析の実験を利用して、有機化合物の組成式を求めることができました。
続いて、次のような問題を解いてみましょう。
(分子式)=(組成式)×n
問題文の途中までは、先ほどの問題と一緒ですね。
しかし、今回は、組成式ではなく、分子式を求めることになっています。
みなさんは、この2つの違いがわかりますか?
組成式は、成分元素の原子の数の比を表したものです。
分子式は、分子中に含まれている原子の数を表したものです。
つまり、分子式は、組成式を整数倍したものになっているはずです。
(分子式)=(組成式)×n
それでは、実際に分子式を求めていきましょう。
前回の問題より、組成式はC2H2Oであることがわかっています。
つまり、分子式は、組成式を整数倍したものなので、次のように表すことができます。
(分子式)=(組成式)×n
=(C2H2O)n
n=分子量/組成式の式量
あとは、nの値を求めていきます。
ヒントになるのは、問題文の分子量が84というところです。
分子量84と組成式の式量42を比べれば、何倍すればよいかがわかりますね。
n=84/42=2
したがって、分子式は次のようになります。
(分子式)=(C2H2O)2
=C4H4O2
よって、答えは、C4H4O2 です。
組成式と分子式の関係を押さえておきましょう。
今回のテーマは、「分子量と分子式」です。