高校化学
5分でわかる!異性体の区別
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この動画の要点まとめ
ポイント
異性体の区別
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、構造式の決定方法の1つ目を紹介しました。
問題文から官能基を特定し、構造を割り出すことができましたね。
続いて、もう1つの決定方法を学習しましょう。
今回のポイントは、異性体です。
異性体に注目して、構造式を決定する
今、分子式C3H8Oで表される有機化合物があったとしましょう。
そして、ヒドロキシ基-OHを含むということがわかっているとします。
つまり、「エーテル結合-O-」などではないということになりますね。
それでは、先ほどと同じように、構造式を1つに決めることができるのでしょうか?
実はそうではありません。
炭素骨格に中もこうして構造異性体を書き出す
まずは、炭素の構造からイメージしてみましょう。
C - C - C
この炭素3つのうち、どれかに-OHがつくことになります。
真ん中の炭素と右の炭素のどちらに-OHをつけるかによって、2通りの構造式が書けることがわかりますね。
ちなみに、左の炭素に-OHをつけた場合は、右の炭素と同じになるので、カウントしません。
このように、分子式が同じで構造式が異なる化合物を、構造異性体といいましたね。
ちなみに、図の左下のように、右の炭素に-OHがくっつくと、1-プロパノールとなります。
右下のように、真ん中の炭素に-OHがくっつくと、2-プロパノールとなるのです。
1-プロパノールと2-プロパノールは、構造異性体であると言えます。
異性体に注目して構造式を決定する方法について、きちんと理解しておきましょう。
今回のテーマは、「異性体の区別」です。