高校化学
5分でわかる!アルカンの構造
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この動画の要点まとめ
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アルカンの構造
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、炭素と水素のみからなる化合物(炭化水素)の例として、アルカンの定義を学習しました。
アルカンとは、炭化水素のうち、炭素原子間の結合がすべて単結合であるものでしたね。
メタンの構造は、正四面体形
次の図を見てください。
上に立体構造、下に構造式が表されていますね。
下の構造式については、みなさんも見たことがあると思います。
今回は、上の立体構造に注目しながら、順番に見ていきましょう。
まずは、メタンを見てください。
メタンについて上の立体構造を見ると、中央に炭素原子、そのまわりに水素原子があります。
点線で囲まれた形に注目してみると、正三角形が4つ合わさっています。
このような形を正四面体形といいます。
アルカンの炭素原子間の結合は、軸として回転させることができる
次は、エタンです。
こちらについても、上の立体図に注目しましょう。
先ほど紹介したメタンの正四面体が2つくっついたような構造になっています。
このエタンについては、炭素間の結合に注目しましょう。
エタンの2つの炭素は、1本の結合でつながっています。
そのため、炭素原子間の結合を軸として回転させることができます。
わかりやすいように、2つの団子が1本の串でつながっている様子をイメージしてみましょう。
この団子は、くるくると回転することができますよね。
実は、この点が、非常にテストで問われやすいポイントです。
というのも、二重結合や三重結合の場合は、このように回転させることができないのです。
確かに、2つの団子が2本の串でつながっているとき、回転させることはできませんよね。
アルケンやアルキンとの違いとしてよく問われるので、きちんと理解しておきましょう。
ちなみに、最後のプロパンでは、3つの炭素原子がつながっています。
この間の2つの結合は、すべて単結合なので、軸として回転させることが可能です。
今回のテーマは、「アルカンの構造」です。