5分でわかる!アルカンの異性体
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この動画の要点まとめ
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みなさんは、アルカンの種類や構造について学習してきましたね。
これに関連して重要なのが、異性体です。
異性体とは、分子式が同じで構造が異なる化合物のことでした。
そして、異性体のうち、分子式が同じで構造式が異なる化合物を、構造異性体といいましたね。
今回は、アルカンの構造異性体に注目していきましょう。
炭素原子の数が4以上のアルカンには、構造異性体が存在する
今回紹介するのは、次の2つです。
左側がブタン、右側が2-メチルプロパンという物質です。
原子の数に注目してみると、どちらもC4H10 という分子式で表されます。
しかし、明らかに構造が異なっていますよね。
これら2つは、まさに構造異性体なのです。
このように、炭素数が4つ以上のアルカンには、枝分かれの構造をつくることができます。
つまり、炭素原子の数が4以上のアルカンには、構造異性体が存在するということになります。
有機化合物に名前をつけるときには、基本となる構造のどこに何がついているかに注目
ちなみに、2-メチルプロパンというような名前の表し方は、初めて見た人も多かったのではないでしょうか?
実は、有機化合物について、名前のつけ方は非常に重要です。
ルールを押さえれば簡単なので、この機会にマスターしておきましょう。
2-メチルプロパンという名前は、わかりやすくいうと、「2番目の炭素にメチル基がついたプロパン」 ということになります。
ここで改めて図を見てみましょう。
横向きに3つの炭素が並んでいます。
これはまさに、「プロパン」 です。
そして、もう一つの炭素は、左から数えても(右から数えても)「2番目の炭素」 にくっついています。
そして、「2番目の炭素」にくっついているのは、メタンからHがとれた 「メチル基」 ですね。
このように、基本となる構造(プロパン)のどこ(2番目の炭素)に何(メチル基)がついているかによって、名前が決まるわけです。
以前に学習した、メチル基・エチル基などのアルキル基が重要になってくることがわかりますね。
今回のテーマは、「アルカンの異性体」です。