高校化学
5分で解ける!アルカンの異性体に関する問題
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の問題と解説
練習
一緒に解いてみよう
解説
これでわかる!
練習の解説授業
アルカンの構造異性体を書く問題では、炭素骨格に注目
今回の問題は、C5H12 で表される炭化水素について、構造異性体をすべて書く問題です。
このような問題は、どのように考えればよいのでしょうか?
アルカンの構造異性体に関して、大事なのは基本となる炭素の並び方(炭素骨格)でした。
この炭素骨格に注目して、構造異性体のパターンを書き出しましょう。
炭素が5つ並ぶとき、一番わかりやすいのは炭素が一列に並ぶパターンです。
次に、枝分かれのあるパターンを考えます。
主鎖は炭素数4のブタンです。
つまり、ブタンにメチル基がつくパターンを考えればよいのです。
左から2番目の炭素で枝分かれするパターンがありますね。
1番目の炭素や4番目の炭素では枝分かれができません。
3番目の炭素では、2番目と同じ構造式になりますね。
さらに、枝分かれのあるパターンは、もう一つあります。
主鎖が炭素数3のプロパンの場合を考えましょう。
このときの2番目の炭素に注目です。
上下にメチル基をつけることができそうですね。
これも立派な構造異性体です。
これで、3つのパターンの炭素骨格をつくることができましたね。
最後に水素をくっつけ、分子式を満たすかどうかをチェック
あとは、水素をくっつけていくだけです。
そのときのポイントは、1つの炭素から4本の線が伸びるということです。
その点に注意しながら構造式を書きます。
最後にC5H12という分子式を満たすかどうかをチェックしましょう。
確かに、炭素が5個、水素が12個含まれていて、すべて単結合でつながっていますね。
練習問題を解いていきましょう。