高校化学
5分で解ける!有機化合物(テスト3、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
一緒に解いてみよう
演習1
解説
これでわかる!
問題の解説授業
演習1は、アルカンに関する記述のうち、正しいものを選ぶ問題です。
順番にチェックしていきましょう。
アルカンとは、すべて単結合からなる鎖式炭化水素
ア 炭素原子間の結合はすべて単結合であり、環状に結合しているものはない
こちらは少し長いので、前半と後半に分けて考えましょう。
「炭素原子間の結合はすべて単結合であり」は、アルカンの定義そのものですね。
「環状に結合しているものはない」はどうでしょうか?
シクロへキサンなどは、環状に結合していましたよね。
こちらは、誤った内容です。
イ 炭素原子どうしは鎖状に結合し、枝分かれしているものはない
こちらは、具体的なアルカンをイメージすれば、すぐにわかります。
たとえば、炭素数が4のブタンはどうでしょうか?
炭素が1列に並んだもの以外に、枝分かれのあるものも考えられますね。
よって、こちらも、誤った内容です。
常温・常圧において、炭素数1~4なら気体、炭素数5~17なら液体、炭素数18以上なら固体
ウ 常温常圧ではすべて気体である
アルカンの状態は、アルカンの炭素数に関係するのでしたね。
正確に覚えていますか?
常温常圧において、炭素数1~4ならば気体、5~17ならば液体、18以上ならば固体になるのでした。
よって、こちらは、誤った内容です。
炭素原子の数が4以上のアルカンには、構造異性体が存在する
エ 一般式のnが4以上のものには異性体が存在する
イの選択肢において、炭素数が4以上のアルカンには、枝分かれするものがあると紹介しました。
「枝分かれする」ということは、「構造異性体を生じる」 ということになります。
構造異性体とは、分子式が同じで構造式が異なる化合物のことでしたよね。
つまり、こちらは、正しい内容です。
以上より、答えは、エとなります。
今回は確認テストです。
実際に問題を解きながら、これまでの内容を復習していきましょう。