高校化学
5分で解ける!シス・トランス異性体に関する問題
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解説
これでわかる!
練習の解説授業
今回の問題では、シス・トランス異性体を構造式で表します。
最初に、炭素骨格を書く
問題文では、分子式C4H8で表されるシス・トランス異性体が問われています。
シス・トランス異性体の構造式を書くとき、最初に考えるのは炭素骨格でしたね。
問題の分子式の中には、炭素原子が4つあります。
どのようにすれば、シス・トランス異性体をもつようになるでしょうか?
まず、シス・トランス異性体であるということは、炭素原子間の二重結合をもちます。
二重結合によって結ばれた2つの炭素を基準に考えましょう。
それ以外の部分は、C2H8です。
水素原子Hが2つ、メチル基CH3が2つと考えると、ちょうどよいですね。
次に、水素以外のパーツのくっつき方を考える
さて、次に、メチル基2つのくっつき方を考えましょう。
シス・トランス異性体をもつということは、基準となる2つの炭素原子に、水素原子とメチル基が1つずつくっつくことになります。
このとき、二重結合に対して、 メチル基が同じ側にくっつく場合(シス型) と 反対側にくっつく場合(トランス型) があります。
そのため、2種類の構造式が書けますね。
あとは、余ったところにHを書けば、構造式の完成です。
ちなみに、片方の炭素原子に2つの水素原子、もう一方に2つのメチル基がくっつく場合は、シス・トランス異性体ができません。
練習問題を解いていきましょう。